感じること

ナチュラリゼーションを始めてから、1年に1度くらいのペースで歩行の動画を撮ってみている。 「歩き方」を学んでいる訳でも、歩き方を意識している訳でもないけれど、「歩くまでの動き」、つまり赤ちゃんの動きから再学習する中で、それも自ずと変化してき…

旅立ち

ご縁のある若者数名が今月から数年間の海外留学へ旅立ったり、旅立とうとしている。 その学生さんの一人が旅立つ前にどうしても私に会いたいと言ってくれたのでたまたま、レギュラーの生徒さんが夏休みで空いた枠でレッスンをした。 不思議なほど寡黙な時間…

嵐の晩の徒然

All art constantly aspires towards the condition of music. 嵐が通り過ぎる晩 ウォルター・ペイターの『ルネッサンス』を再読。 すべての芸術は音楽の状態に憧れる という彼の有名な言葉も以前とはどこか違った響き方をするが今、最も鮮やかにその文字が…

Champagne Tower

「発達はシャンパンタワー」という灰谷孝氏の言葉をしみじみと感じるような瞬間が幾度も訪れる。 そして、1段目のグラスが満たされたのを知るのは それ以降の段のグラスのどこかに流れが注ぎ始めたことに気付いてだったりするような。 自分に見えているグラ…

素敵な好奇心

昨夜は打ち上げにもお招きいただいてその日チェロとのDuetで演奏してくださったヴァイオリニストの方とたまたま隣の席になり色々とお話を伺った。 ヴァイオリンを演奏する際弓を持つ右手の親指が非常に大事なのだという。それがダメになってしまったら演奏で…

Prayer

楽屋で、舞台袖で、 たくさんの背中や横顔を見つめながら 過ごした1日。 自分が関わったか関わらないかになど関係なく全てのその背中が、一歩が、無事に光の中へと滑り出しそれぞれが積み重ねてきたものが輝きそして安堵の笑顔で戻ってくることをただ、祈る…

個が消えて生まれるもの

昨日、阿波踊りの「総踊り」が今年は中止になったというニュースで「踊り子さんも、自分の姿がよく見えるような形で踊った方が踊りがいがあるはずだ」というような市長の言葉があった。 群舞というものを体験したことのない人の言葉だと感じた。 バレエにもc…

Birthdayの徒然

Birthday きのうは友人や家族からのあたたかいメッセージに、ホッコリしながら始まり1日の締めくくりにまた、心に深く沁み入る言葉を20年近く私という拙い人間を見守って下さった方からいただいた。 こうしてまた、711の日を健やかにそして人のぬくもりを感…

Live

先日、iStudioでずっとお世話になっている女性スタッフの方のライブに伺った。 初めてiStudioでレッスンさせて戴くようになったのは2014年位だったと思うが、初めてお会いした時にとても声の綺麗な方だなと感じたのをよく覚えている。 iStudioを拠点にさせて…

分けられないこと

「なんだこれ〜⁉️」 少し前に何となく観ていたテレビ番組で抹茶がとても大好きなアメリカ人の女の子が念願叶って日本に来て宇治のお茶農家さんの一番美味しい点て方で(少々無作法でもと言いながら)特上の抹茶を戴いた際に日本語学科で学ぶ彼女は目を丸くし…

循環するもの

動いていく、或いは開いていくそれは同時に世界を引き寄せていくこと私はそんな風に自らの内と外界とが循環するものとして感じる。 まだまだ旅の途中。 でも、どこかに辿り着くことよりもただ、踏み出した一歩に瞳を輝かせたその瞬間を全身全霊で喜んだであ…

創造の余地

創造の余地 何となく見ていたTV番組で、足利市の保育園で90歳の今も現役で保育士をなさっている大川繁子先生が、子どもたちに民話の語りをしている映像が流れた。 民話を聴いている子どもたちが、よく「そのお話の続きは無いの?」と尋ねるのだそうだ。「続…

言葉

最近のニュースを見て、長田弘氏のこの言葉を思い出す。 言葉はリスクを負う。しかし言葉には保険はない。言葉にはただ、無償の責任しかない。 長田弘『感受性の領分』 岩波書店 人との間に置いた言葉は、どう受け止められたとしても置いた責任は自ら負うも…

差異

歩いていると変化のバトンは膝下に渡されたのを感じる。今は背屈時の膝下の感触が左と右とで明らかに違うので、左脚の脹脛の深部で癒着していたものが外れた組織の滑走性の良さと、それに伴って変わった膝の伸展時の感触と右のそれとの差がとてもクリアに感…

徒然

感じる 言葉に切り分ければ零れ落ちるものが多々あり言語化し得ない今の感じ。運動の場面や要素を分解して「分けられた」ものに基づいて説明されてきたことやバレエの世界で一般的に表現されてきたこととでは一致する面ももちろんあるけれど私自身が望む姿勢…

ギフト

今回の山形滞在の合間に生後2か月の赤ちゃんと触れ合う時間があった。ATNRなど、まだ様々な反射の動きがみられる時期。子育て中はそんな時期をじっくり楽しむ余裕も無かったがフェンシングをしているようなその動きも何かとてもエレガントに思えた。 残存す…

身に合う

今回手放された「ブレーキ」は、私の動きをずいぶんと制限していたものであったことを、歩きながら、いくつかのバレエの動きをなぞりながら実感する。 その作用を考えれば至極当然のことなのだが、では、そこへのアプローチをしたことが無かったかといえば、…

純真な問い

昨日の出張講座の際にナチュラリゼーションを続けている中で気付くこと、感じる事から子どもの頃にご自身の身体に対して感じていらっしゃった違和感や問いをそれを感じた時の情景と共に思い出されるようなことがあるというお話を伺った。 今の様に豊かに情報…

渇き

今はバレエのレッスンをある程度我慢していてある種の「渇き」がある分バレエ漬けになれるような機会に水を得た魚のように頑張ってしまうのも自然な事だ。 ただ、それによってどういうことが起きているかを自身が正直に見つめていくことも大事だと思う。 参…

ライン

このところ、歩いていると色々な感覚が立ち上がってきて面白い。例えば骨盤底で感じる、動きが伝わっていく割と直線的な感覚のライン。特に片足に乗ってから踵が離れるまでのフェーズで感じるそのラインの角度が、左と右とでちょっと違うなということにふと…

手応え

バレエセミナーの後の身体を見てああ、それを手応えと感じてしまったか…と思ったが今月2回目のレッスンが終わる頃になってようやくそれが少しだけ抜けてきた。 手応えは時に勘違いであることもある。が、手応えだと感じていると抜けにくい。 まだ淡い働きの…

レッスン以前のレッスン

レッスン以前のレッスン 表現者を目指そうとする若い方からお問い合わせを戴いた。ナチュラリゼーションの経験もあるお嬢さん。 他の習い事との兼ね合いで、レッスン時間をずらせないかということだったが、彼女の都合に合わせてスケジュールの便宜を図るこ…

バレエ以前、トレーニング以前

ナチュラリゼーションを始めてからずいぶん経つ方が、「やはりバレエ以前、トレーニング以前なのだと思った」と、先日しみじみと仰った。 股関節の安定性やターンアウトのためにとクラムのようなDeep6のエクササイズをしている人も多い。私もかつてしてきた…

たわい無い戯れ

たわい無い戯れの姿は幼子がそのちいさな手に既に自然からのギフトをやわらかく握っていることを語っていた。 「バレエ、習わせないの?」そんな声が上がる。ひと昔前ならただ微笑ましく感じていたような会話に耳を傾けながら どうか、焦らせないで彼女は今…

着ぐるみ

降り続いていた雨も出張講座が終わる頃には上がって、また少し青空がのぞき始めた。 月に一度レギュラーでご参加下さる方が殆どだが、お仕事の都合でランダムにしか参加できない方も数名いらっしゃる。それでも、ホームワークを続けながら真剣に取り組んで下…

沈丁花の香りから

昨日レッスンを終えての帰り道、沈丁花の甘美な香り。 春を感じるこの香りが、いつの頃からかふっとあの日からの歳月を思い出させる香りにもなったのは、長田弘さんの「この世の間違い」という詩に触れてからだったと思う。 「忘れない」ということの大切さ…

問う力

昨日、こちらの記事を拝読していて、ああ、こういうことあるなぁと思った。 「本当に聞きたいこと」というのは多くの場合、質問者にとって痛みを伴う内容を含むものだから、人は無意識にダミーの質問を用意して「本当に聞きたいこと」を聞くのを避けてしまう…

花は観手に咲く

今日も小学生の子のレッスンで和泉多摩川へ。昨日レッスンが終わったのが21時、考えてみれば12時間程しか経っていない(笑)受付でスタッフの方と暫しお話をしたり、すっかりホームグランド的な雰囲気になってきた。 スタジオで色々な先生や他所の生徒さんにも…

成熟

そういえば、昨日、生き辛さを感じている若者の心を表しているようだと紹介された曲がある。 でも、その許容量が違うだけで、大人の中にもそんな面がありはしないだろうか。むしろ目を背け、困っていない振りをしていないだろうか。 「彼らは弱い人間ではな…

湧活

丸1日、その先生のお話を聴けただけでも大きな価値があると感じた3日目。おそらくその先生でなければ伝わってはこなかったかもしれない、「見ようとしなければ、見えなかったこと」に深く考えさせられた。それは、カリキュラムからは少し逸脱しても、今伝え…