引き算とバランス

 

Beauty is the purgation of superfluities.

というミケランジェロの言葉があるが、昨日行ったヘアサロンのオーナースタイリストさんとの対話の中でも、ケアはまず余分なものをしっかりそぎ落とす「引き算」からという言葉が出てきて、技術やセンスはもちろんだけれど、居心地も含め色々な意味でしっくりとフィットする感覚を覚えた。

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場にはやはり、その人が表れる。
白や淡いブルーを基調としたナチュラルなインテリアもそうだが、その「引き算」を行うシャンプー台には、ちょっと大変でも投資を惜しまない。それは、頚椎に何らかの不調のある顧客の快適性と安全性を慮ってのことだそうだが、その時間が快適であることは頸に不調の無い客にとってもそれだけでリラックスした呼吸を促し、なまじなマッサージを足されるよりずっと居心地が良い。

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雑誌類はタブレットというのも、重たい雑誌を膝の上に置き続ける必要もなく、また何を読むかの選択肢を広げてくれる。

規模の大きな組織となった店はスタッフの移動も多い。だが、「その時安心して任せられる」以上に、髪質やライフスタイル、好みなども含め、長いスパンで共にスタイルを創っていくようなスタンスで関わり合いができることの価値も私にとっては大きい。その要素である対話の「聴く」「訊く」と「提案」「指南」のバランスがとても良かった。

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午前中、父の通院の送迎で慌ただしく動き回った後だったが、そこに行くことが楽しみになる店と出合え、髪と共に心も軽やかに晴れ渡るような午後のひと時だった。

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降り注ぐ春の気配を感じるような樹の下で見上げる空もまた、柔らかなブルー。