嗅ぐ

今日はある方とカフェでお話するうちに、「嗅ぐ」という言葉に覚える身体感覚も色々だという話題になった。

そう、確かに言葉に結びつく感触は本当に様々で、だからレッスンなどではうっかり使えないものだが、そういう意味で共通項の多い方とのお話は楽しかったりもするし、逆に全く違う捉え方に出合った時も新鮮だったりする。

私にとっての「嗅ぐ」は、肋骨の下の方が柔らかく膨らんで、少し身体の側面方向への空間の広がりも覚えながら、頭頂部へ抜けていく感じで、「吸う」とは全く違った身体感覚だし、どういう香りや匂いを嗅ぐかによってもそれは微妙に変わる。

横方向への広がりは多分、自然と微笑むような口元の感覚から来るのかもしれない。そう考えてみると「嗅ぐ」と耳を感じて同様に横への広がりを覚える「聞く」には重なるところがあるのだが、「香を聞く」という表現もあったなぁなどと思うと、また面白いのだ。

幽きものを大切に感じようとする、そのようなイメージが私にとっての「嗅ぐ」なのかもしれない。

言葉の用い方は本当に難しいが、このようにひとつの言葉から様々に広がる楽しさもある。

私は駄文しか書けないが、言葉の使い方のエレガントな方とのご縁は多く戴いてきて、その方々から戴いた言葉はやはり財産だと思う。

そして今夜もまたそんな言葉に触れ、その言葉に微笑み返している。

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