たわい無い戯れ

たわい無い戯れの姿は
幼子がそのちいさな手に
既に自然からのギフトを
やわらかく握っていることを語っていた。

「バレエ、習わせないの?」
そんな声が上がる。
ひと昔前ならただ微笑ましく感じていたような
会話に耳を傾けながら

どうか、焦らせないで
彼女は今とても素晴らしい、かけがえのない体験を
自然に、自発的な遊びとして楽しんでいるのだから
ゆっくりゆっくりでだいじょうぶ。

そう祈るような気持ちになる自分を
少し遠くから眺めてもいるようだった午後のひととき。


バレエそのものが遠ざかった気は全くしないのだが
でも、何かとても遠くまで旅をしてきたことに
はたと気付いたような
不思議な居心地だった。

 

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