眺め

眺め

空の青も僅かに藍色がかってきたように感じた朝。

「涼しい」と感じる尺度も
このひと夏で様変わりしてしまった気がする。

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エレーヌの蕾も膨らんできた。
花は「フローリジン」と呼ばれるホルモンと
何千もの遺伝子が関わって開花の時期を見極めるというが
季節の移ろいを感じている小さな仲間ができたような感じで
「あなたも幽かな秋を感じているの?」と
つい、話しかけたくなる。

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いつもの時間に和泉多摩川駅に着くと
日没もだんだんと早くなっているのに気付かされる
美しい夕暮れの風景。

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今日は富士山のシルエットもくっきり見えた。
土手の道を、自転車や犬の散歩の人、走る人が行き交う。

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来月この時間にレッスンにくる頃には
もう、すっかり夜景になっているのだろう。

 

今、月1度のペースでレッスンにいらしている方から
来月から少しレッスンを増やしたいというお話があった。

 

付箋

読書中の『舞踏会へ向かう三人の農夫』(リチャード・パワーズ, 柴田元幸 著) より。

 

プルーストのエピグラフから始まる
時代の違う3つの物語が、どんな風に絡まっていくのか
まだまだ読み始めたばかりだから感想にもならないが
その3方向から当てた光が、何か立体的なものを
そこに浮かび上がらせてくれるのではないかという
どこか不思議な期待感を覚えながら読んでいる。

 

プランクによれば、革新を育むのは、個人の天才などといった、時の流れと無関係な要素ではなく、むしろ時代の空気である。ニュートンとライプニッツが、同時かつ別々に微積分を編み出したのもこのためである。プランク的、と呼ばれるこの考え方は、今世紀有数の物理学者によって提唱されたことによって権威を獲得する。だがこの考え方からすれば、この考え方自体、それが提唱されるべく時代の空気が熟したにすぎないのだ。

 

ニジンスキー、と私が言えば、誰のことを言っているのか相手はたちどころに理解し、機敏な牧神と、監禁された初老の狂人とのあいだの凸凹を滑らかに整えてくれる。聞き慣れた名前に形容句を貼りつけることによって、私は客席から舞台に上げられ手品師に協力する愛想よいボランティアとなり、ひとつの無色の液体をもう一つの無色の液体に流し込む。私の会話相手こそが手品師だ──出てきた液体に七色の輝きを与えるのは、聞き手なのである。