感じること

バレエ以前、トレーニング以前

ナチュラリゼーションを始めてからずいぶん経つ方が、「やはりバレエ以前、トレーニング以前なのだと思った」と、先日しみじみと仰った。 股関節の安定性やターンアウトのためにとクラムのようなDeep6のエクササイズをしている人も多い。私もかつてしてきた…

たわい無い戯れ

たわい無い戯れの姿は幼子がそのちいさな手に既に自然からのギフトをやわらかく握っていることを語っていた。 「バレエ、習わせないの?」そんな声が上がる。ひと昔前ならただ微笑ましく感じていたような会話に耳を傾けながら どうか、焦らせないで彼女は今…

着ぐるみ

降り続いていた雨も出張講座が終わる頃には上がって、また少し青空がのぞき始めた。 月に一度レギュラーでご参加下さる方が殆どだが、お仕事の都合でランダムにしか参加できない方も数名いらっしゃる。それでも、ホームワークを続けながら真剣に取り組んで下…

沈丁花の香りから

昨日レッスンを終えての帰り道、沈丁花の甘美な香り。 春を感じるこの香りが、いつの頃からかふっとあの日からの歳月を思い出させる香りにもなったのは、長田弘さんの「この世の間違い」という詩に触れてからだったと思う。 「忘れない」ということの大切さ…

問う力

昨日、こちらの記事を拝読していて、ああ、こういうことあるなぁと思った。 「本当に聞きたいこと」というのは多くの場合、質問者にとって痛みを伴う内容を含むものだから、人は無意識にダミーの質問を用意して「本当に聞きたいこと」を聞くのを避けてしまう…

花は観手に咲く

今日も小学生の子のレッスンで和泉多摩川へ。昨日レッスンが終わったのが21時、考えてみれば12時間程しか経っていない(笑)受付でスタッフの方と暫しお話をしたり、すっかりホームグランド的な雰囲気になってきた。 スタジオで色々な先生や他所の生徒さんにも…

成熟

そういえば、昨日、生き辛さを感じている若者の心を表しているようだと紹介された曲がある。 でも、その許容量が違うだけで、大人の中にもそんな面がありはしないだろうか。むしろ目を背け、困っていない振りをしていないだろうか。 「彼らは弱い人間ではな…

湧活

丸1日、その先生のお話を聴けただけでも大きな価値があると感じた3日目。おそらくその先生でなければ伝わってはこなかったかもしれない、「見ようとしなければ、見えなかったこと」に深く考えさせられた。それは、カリキュラムからは少し逸脱しても、今伝え…

陽気な手は開いている

2日目はこの講座に参加する目的でもあった「いらないことをしていないか」「望まれていることは何か」という問いについて関わってもくる内容だったので、とても有意義な時間だった。 様々な事例も含めたお話を聴くにつれ、身体面のみでなく心の面でもやはり…

頭と身体が分離していない行為

昨日の「子どもの理解」についての講義の中で、ちょっと雑談的に出てきた「指掛け算」下の記事は指先をつける式だが、講義では指を立てるだけのカタチで紹介された。 私たちは九九を丸暗記する形で掛け算を学習するが、アタマだけでなく指(身体)を動かして…

Uncut Pages

アンカット製本という製本法で作られた書籍がある。 小口3辺を化粧断ち、つまり切り落とさぬまま製本された本だ。それを自分で切らない限り、本が読めない。 昔のヨーロッパの製本では断裁されていなかったそうだが、現代ではそういう製本の仕方があることを…

嗅覚で歩く

これはアドが動き始める瞬間だが、動物の動きを見ていると「筋肉が骨を動かす」というより、骨がまず動き始め筋肉はそれに応じるという風に感じることがよくある。 目の見えないアドにとって、視覚は用いることができないから、彼の動きの始まりはいつも嗅覚…

Pointe

ちょっと確かめてみたいことがあり、ワークの後バーレッスン等は無しだが、かなり久しぶりにポアントを履いてみた。足が変わったせいだろう、結構履きこんでいたその靴はそのままでは違和感があり、左右を履き替えてしっくりきた。 確かめたかったことをいく…

もうひとつの「聴く」

肚で聴けば、それがどんな言葉であれその深度を感じられる。そんな「聴く」を教えてくれた方がいる。音と身体、動きについて教えてくれた師の師でもある方だ。 そんな風に聴くとき表層を流れるだけの言葉は頚椎ぐらいまでしか響いてこずやがて頸の後ろや肩甲…

動診

何名かの子どもたちには、時々レッスンの前後に動診を行うことがある。レッスンの中で操法を行わせることは余り無いが、長期的な動診の経過から見えてくるものもある。 軽度の側弯のある子のこの週末のレッスン前の動診。カラダは日々変わるが、ある程度の傾…

引き算とバランス

Beauty is the purgation of superfluities. というミケランジェロの言葉があるが、昨日行ったヘアサロンのオーナースタイリストさんとの対話の中でも、ケアはまず余分なものをしっかりそぎ落とす「引き算」からという言葉が出てきて、技術やセンスはもちろ…

Timeline

いつも部屋の中央にあった時計を外すときが一番寂しいかもしれないなという気がしていたのと、ここでの年月を象徴するようなその時計は人任せにせず自分で運びたかったので、すべての荷物の搬出が終わってから外した。そこに立ち上がってきたのは、思いがけ…

江ノ島クラスには、未だお会いしたことのない方の不思議な予約が続いていた。最初に予約が入ったのは夏の終わりごろであったろうか。 予約システム上でご自身でキャンセルも日程変更もできるのだが、間際になると翌月に伸ばすということを繰り返されていた。…

おとしもの

出張講座の帰り道、乗換駅で降りようとしたらパスケースが無い(汗)駅の待合室か、或いは電車の中かでポケットから落ちたらしい。改札口の駅員さんに事情を話して調べてみてもらったところ、待合室には無かったが車内で落としたらしく、ご親切な方が乗換駅…

願うこと

春からの講座の案内を、ホームページ上とブログのフィードを配信しないページには載せたが、思うところあってまだ、それなりにアクセスのあるメインブログやSNSでは告知していない。 紙媒体のリーフレットも少しだけ作って、各スタジオに置かせて戴いたので…

連載

冷え込みが厳しい季節になると、父の心臓は時々不具合を起こします。 先日は検診に行った日、診察までの待ち時間に意識を失い、そのまま救急のお世話になりましたが(^^;)循環器内科の若手の先生がすぐに飛んできて下さって大事には至らず、入院することなく…

野生

休み中、読んだ「ちゃぶ台」の記事の中に、京都で漁師をなさっている千松信也さんのこんな言葉がありました。 「野生」というのは「教育」と正反対の概念だと思います。自然派とかワイルドとかそんなものではなく、自分の本能というか直感でどう行動するかを…

12年

家とサロンの大掃除をしつつ、PCやWeb上のデータも整理整頓したりで気付けば1日が終わるような年末。 1年を振り返ると同時に、サロンでの6年を想うとき、それ以前の6年もまた同時にひとつの流れとして感じられ、12年という大きなひとくくりのように思えます…

卒業の時

一歩踏み出すために定点としての場を持つことが必要だったあの時から6年。次に進むために今度は定点を手放すことを促されるような流れが注ぐ今。 この道の始まるとき逡巡する様々な想いを超えて一番、未来が予想できない選択肢を選び取ったように今また、未…

足し算ではない経験

足し算ではダメなのだということの意味は足し算ではない経験を経なければ本当にはわからない。

拒絶されたような記憶

自らが苦しんだ体験があって我が子に同じ道を与えるのを躊躇する想いとそれでもバレエを愛していた想いとそのバレエに拒絶されていたような切なさとが入り混じったような心情だとその人は語っていた。 でも、今与えるのではなくいつでもそれを選べる準備をし…

希望

先行く師の現在進行形の進歩を目の当たりにできること後進にとって、それ以上の希望があるだろうか。 信じられるのは、その背中。どんな言葉より、きっと。 桜の梢にも冬の繊細な美が広がり始めました。 冬の梢は線香花火のよう。

想像力の余地

赤ちゃん運動をベースにしたワークを日々行ったりお伝えしたりしているからでしょうかいつの頃からかそれが子どもであっても大人であってもその人の乳幼児の頃というのを思い浮かべ、重ねるようなまなざしで「見ている」ような自分に気付くことがあります。 …