立夏初候の徒然

感じる映画

『ブンミおじさんの森』というタイ人のアピチャッポン・ウィーラセタクン監督の作品を観た。ディテールの意味を解ろうとして観るなら確かに難解な映画かもしれないが、そういう触れ方とは違うものを引き出されるようなこの映画は、不思議と繰り返し観てみたくなる。
イサーン(東北部)の農村を舞台に万華鏡のように、コラージュのように描き出されるタイという国、暮らし、生命、死、そして自然。かと言ってただ綺麗に、美しく、あるいはスマートにまとめ上げたというようなものでも、声高に何かを主張するようなものでもない。だからむしろ感じる隙間と静寂が広がり、その世界に身を委ね「解ろう」とすることを脇に置いて観終えた後に、その全体の感触が残る。

その感触を言葉で切り出そうとすれば、感じていることが色褪せてしまうような、一番大事なことが零れ落ちてしまうような…けれど、それは紛れもなくタイの手触りでもあり、生きることでもあり、やがて死にゆくことでもあるのだと感じる。

 

ブンミおじさんの森(字幕版)

eiganomori.net

 

 

薔薇

La Rose Bordeauxも咲き始めた立夏初候。
花びらが開いてからのピンク色も可愛らしいが、この咲き始めのオレンジがかった鮮やかなピンク色が何とも美しく、変化していく様を見守る楽しみもある。
そういえば、同じGUILLOT社の薔薇「エリアーヌ・ジレ」も、深紅の蕾から白い花が咲くような意外性のある品種で、いつか育ててみたい薔薇だ。

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そして、苔の緑を眺める楽しみも増えたこの頃。

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